2015年09月06日

富士通パソコンのブラッシュアップ

今回のご依頼は富士通のノートパソコンのグレードアップです。

FMV NF/C50という機種でOSはVista



お持ちになられた時の主訴は

「インターネットをしていると変な表示が出て遅い」

というもの。

実際にネットに繋いでみると遅い。ということもあるんですが

表示されていないものが結構ある様子。

ブラウザがウィルスなどに攻撃・侵入されたのかとも思ったんですが

どうもIE9(インターネット エクスプローラー9)では、ちゃんとした表示ができていない様子です。

それ以前にWindows Vistaではこの先長く使うには困難であろうと思われるので

Windows 7へアップグレードすることにしました。

よくやることなので、パパっと作業をしていたんですが

ハタと手が止まりました。

「あ、もしかしてこの機種あの部分に問題があるヤツじゃ...」 と気が付きました。

以前からよく私達がお伝えしている、初期不良です。

この機種は、マザーボードの設計に問題があり

対策をしないと使ってるうちに壊れてしまう...

なので、お客様にこの機種の初期不良の事をお伝えし

アップグレードとその部分も直すことにしました。

パソコンを分解してその部分を確認します。

すると

やはりそうでした

予想通り。








この部分の下にあるパーツは画面の表示に関わる大切な物なんですが、かなり熱が出る部分なんです。

その為、CPUの冷却パーツ(ヒートシンクと言います)の一部を伸ばしてここも冷やすようになっているんですが

そこが密着していません。

密着していないと冷えないので、そうなると次第に画面の表示がおかしくなって

結果、パソコンが壊れてしまいます。

ヒートシンクを取り外してみるとやはり



シリコングリスが塊になっていました。

通常しっかり密着していると、ここにはうすくグリスがあるだけなのに

それが塊なっているということは、設計の段階で部品が密着するような高さに作ってなかったからです。

グリスを厚く塗ってあるのは、密着しないことを組み立ての人が気がついて

少しでも熱が伝わるようにとしてくれたんでしょうが、それではダメで

例えば、車でだとラジエターの中に冷却水が少ししか入っていなくて

ついにはオーバーヒートで車が故障するような感じでしょうか...

この隙間を埋めるために熱伝導シートというものを挟んで

このパーツとヒートシンクをしっかりと密着するように加工しました。





ついでに汚れたファンも掃除して元通りに組み立て。



ぴっとインでは、お客様からご依頼頂いたところだけでなく

今までの修理の経験からより良い修理をするようにしています。

これで、このパソコンはきっと長く安定して働いてくれるはずです

ただアップグレードするのではなく、磨き上げてより良い物に。

まさに、ブラッシュアップ!?


パソコンの不具合には様々な原因が隠れています。

初期不良も多々あります。

気になる症状がありましたらお気軽にぴっとインまでご相談ください。


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